促通反復療法(川平法)は、従来の患者に行ってもらうリハビリでなく、療法士が患者へ積極的に刺激を与えるリハビリで、何と言っても 2011年9月4日放送のNHKスペシャルで大ブレークし、一躍脚光を浴びた治療法です。
以下にその特徴を示します。
>「(PCのみ:ノーカット)脳がよみがえる 脳卒中・リハビリ革命 / 促通反復療法 川平和美教授」か
>「(PC、スマホ:編集版)脳卒中・リハビリ革命 1」と「脳卒中・リハビリ革命 2」
【特徴】
●軽度から中等度の患者が対象
>脳卒中治療ガイドライン2015年の上肢機能障害に対するリハビリテーションの項目で、
>「軽度から中等度の患者に対して、促通反復療法が勧められる(グレードB)」
>と掲載されています。
●麻痺の回復を促進することが証明されている数少ない治療法※肝心な事は運動が1回実現したからそれで終わるのではなく、1つの治療部位に関して100回を目標にそのパターンを数分間程度で集中反復する事にあります。
>鹿児島大学大学院リハビリテーション医学に治療法の概要が掲載されています。
>(1)治療者による促通手技、すなわち徒手的な操作や刺激による伸張反射や皮膚筋反射と
>(2)患者さん自身の「動かそう!」とする努力(motor command)とを、口頭指示や患肢注視などによって
>(3)タイミングよく同期させ随意運動を実現します。
●麻痺が改善、なぜ、どうすれば
>-促通反復療法研究所-川平先端リハラボ「一般の方へ」に掲載されています。
>麻痺の改善に必要なものは?
>神経路を再建・強化する方法は?
>効果的な麻痺改善の方法は?
>具体的な方法は?
>(1)目標の神経路を治療者が指定
> (a)促通反復療法(Repetitive Facilitative Exercise)
> (b)機能的電気刺激法
> (c)意図実現型の訓練用ロボット
>(2)再生医療 (損傷部への細胞の補充)
>慢性期の麻痺を改善するために
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- 1.川平法のメカニズム
(1) 川平法で麻痺が治るメカニズム:脳の可塑性
(2) 川平法で麻痺が治るメカニズム:運動学習
(3) 川平法で麻痺が治るメカニズム:神経回路の強化
(4) 川平法の原理:三位一体
- 2.川平法の疑問
(1) 川平法を習得するには?
(2) 川平法で麻痺が完全に治る?
(3) 川平法は週に何回したらいい?
(4) 川平法はどのくらい続けたら効果が出る?
(5) 関節拘縮は川平法のじゃまになる?
(6) 感覚麻痺は川平法のじゃまになる?
(7) 川平法と片麻痺になってからの経過年数との関係は?
(8) 川平法をおこなう直前はどうしてたらいい?
(9) 川平法をおこなう前には温めた方がよい?
(10) 作業療法の物品操作訓練は必要か?
- 3.痙縮について
(1) 川平法の大敵:筋の痙縮
(2) 痙縮の治療:ストレッチング
(3) 痙縮の治療:振動療法
(4) 痙縮の治療:ボトックス療法
(5) 痙縮を抑えるもっともよい方法は川平法
- 4.川平法の効果
(1) 川平法の即効性
(2) 川平法の適応:川平法は軽・中度の麻痺によく効く
(3) 1㎝動くようになっただけで変わる日常生活動作
(4) 川平法の持続性
(5) 脳卒中治療ガイドライン2015年に川平法が掲載
(6) 川平法で手足が動いていく:その第1段階は
(7) 川平法で手足が動いていく:その第2段階は
(8) 川平法で手足が動いていく:その第3段階は
(9) 川平法で手足が動いていく:その第4段階は
(10) 川平法の非適応:認知障害には
(11) 川平法の非適応:学習障害には
(12) 運動努力を求めない治療はいい成績が出ない
- 5.川平法のコツ
(1) もっとも重要なコツ:力を抜いて動かしましょう
(2) 川平法は自動運動:他動運動はだめ
(3) 川平法における促通:2種類の反射
(4) もっとも重要なコツ2つ目:力の入れ方
(5) 川平法における掛け声:数をよんでいるだけではだめ
(6) 川平法での歩行の考え方:健側優位歩行
(7) 川平法の健側優位歩行:健側下肢の筋力が必要
(8) 健側下肢の鍛え方:なんといっても立ち上がり
(9) 川平法と電気刺激:まさに名コンビ
(10) 川平法の介助量:運動中にどのくらい介助する?
(11) 川平法と代償運動:代償運動はだめ
(12) 川平法と代償運動:出現していない代償運動
(13) 川平法の運動中のフィードバック
(14) 指のつまみに必要な動き:川平法ではどの手技を使う?
(15) 川平法の順番:上肢から?下肢から?肩から?指から?
(16) 川平法の順番:こんなこともあります
(17) 川平法に必要なこと:ほめる
(18) 川平法の歩行のための自主訓練:お尻歩き
(19) 川平法と筋収縮:力を入れて踏ん張ることはよいこと?
(20) 川平法の目標:具体的な動作を目標としましょう
- 6.各手技のコツ
(1) 肩の屈曲のコツ
(2) 肘の屈曲伸展のコツ
(3) 前腕の回内回外のコツ
(4) 手指伸展と手関節背屈のコツ
(5) 股関節の外転のコツ
(6) 股関節の伸展外転・屈曲内転のコツ
(7) 股関節の伸展外転外旋・屈曲内転外旋のコツ
(8) 母指の伸展外転のコツ
(9) 母指の掌側外転のコツ
(10) 示指・中指(環指・小指)の伸展のコツ
(11) 股関節の屈曲伸展のコツ
(12) 足関節の背屈のコツ
(13) 体幹の側屈・回旋のコツ
- 川平法と併用する振動療法
- 川平法と併用する電気刺激療法
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書籍「家庭でできる脳卒中片マヒのリハビリ「川平法」」の内容を体の部位ごとにまとめましたので、参考VTRを見ながらトレーニングして見て下さい。
※下記の促通反復療法(川平法)VTRは、群馬川平法研究会 代表の吉川 彰記氏が、促通反復療法(川平法)を広めようとYouTubeに載せているものです。
※下記VTRは、ボリューム低めで撮ってあるで、高くして視聴してください。
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※鹿児島大学大学院医歯学総合研究科リハビリテーション医学か 鹿児島大学病院 にしか設置されていないもよう。【要確認】- 前腕回内回外訓練装置(2015年8月27日)
※鹿児島大学大学院医歯学総合研究科リハビリテーション医学か 鹿児島大学病院- 上肢リーチング訓練装置(2013年5月27日)
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●促通反復療法(川平法)実施病院
●促通反復療法(川平法)実施施設
●上記に掲載されていないが、促通反復療法(川平法)を実施していると思われる病院・施設は以下となります。
※鹿児島大学大学院医歯学総合研究科リハビリテーション医学か促通反復療法研究所 川平先端リハラボによる実技指導を受けているかどうかは分かりかねますので、ご了承ください。
地域名 | 病院・施設 |
---|---|
福岡 |
●博愛会病院 >福岡市中央区笹丘1丁目28番25号 ●八女リハビリ病院 >福岡県八女市吉田2220-1 |
兵庫 |
●恒生病院 >兵庫県神戸市北区道場町日下部1788番地 ●北播磨総合医療センター >兵庫県小野市市場町926-250 |
大阪 |
●デイサービスそらまめ >大阪府泉佐野市長滝2189-1 |
京都 |
●御所南リハビリテーションクリニック ← ※止めたようです。 >京都市中京区桝屋町327 |
奈良 |
●阪奈中央病院 >奈良県生駒市俵口町741 ●介護老人保険施設オークピア鹿芝 >奈良県香芝市穴虫885-1 |
和歌山 |
●済生会有田病院 >和歌山県有田郡湯浅町吉川52-6 |
三重 |
●社会福祉法人 あけあい会 >三重県津市緑が丘1-1-1 |
愛知 |
●みずのリハビリクリニック >愛知県名古屋市北区上飯田南町3-92-2 |
静岡 |
●健康いきいきクラブ 通所介護サービス >静岡県沼津市上香貫宮原町1513-6 ●安樹在宅マッサージ >静岡県葵区瀬名中央4-2-18 |
神奈川 |
●エフ治療院 >神奈川県小田原市飯田岡569-2 ●在宅医療鍼灸マッサージ:さくら鍼灸整骨院 >神奈川県横浜市港南区港南台3-1-2 ダイエー港南台店3F ●京町訪問マッサージ >神奈川県川崎市川崎区渡田山王町15-8 湘南ビル1F |
東京 |
●社会医療法人社団 光仁会 第一病院 >東京都葛飾区東金町4-2-10 ●りゅうえい治療院 >東京都三鷹市上連雀2-3-12 高橋ビル2F ●岡塚整骨鍼灸院 >東京都西東京市北町1-6-22 |
千葉 |
●らいおんハート 整形外科リハビリクリニック ※講義・実技指導 済み >千葉県市川市行徳駅前2-16-1 |
埼玉 |
●アクプレス >埼玉県行田市持田3-15-27 |
新潟 |
●独立行政法人国立病院機構 新潟病院 >新潟県柏崎市赤坂町3番52号 |
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●急性期脳梗塞に対するtPA静注療法※4.5~8時間以内に行なわなければいけない治療
●急性期脳梗塞に対する脳血管内治療
●超急性期脳梗塞に対する血栓回収療法
▼ふくとみクリニック(大阪市都島区)
・再生治療の効果と可能性
・再生医療の診療の流れ
・治療費について
▼釧路孝仁会記念病院(北海道釧路市)
・脂肪由来幹細胞治療の特徴
・脂肪由来幹細胞による治療の流れ
・脂肪由来幹細胞治療の治療費について
・患者様の症例
▼デイクリニック天神(福岡市中央区)
・脳出血・脳梗塞後の後遺症の再生医療
▼BTRアーツ銀座クリニック(東京都港区)
・自己脂肪由来間葉系幹細胞を用いた脳血管障害治療
・テルモ生命科学芸術財団の生命科学のDOKIDOKI研究室の・再生医療治験のお知らせ:札幌医科大学付属病院 ※2016/10/01時点、脳梗塞の治験参加者募集中!
「第14回 骨髄幹細胞で脳梗塞を治療」(紙芝居)と
「脳梗塞や難治性の病気に役立つ研究を続けたい」(札幌医科大学 医学部附属フロンティア医学研究所 本望 修教授インタビュー) に詳しく説明されています。
・Muse細胞がもたらす医療革新‐動物モデルにおいて脳梗塞で失われた機能の回復に成功‐:東北大学大学院医学系研究科※脳梗塞患者を対象としたMuse 細胞製品「CL2020」の探索的臨床試験を2018年9月中旬から開始 → 詳細はこちら
・生体に内在する多能性幹細胞Muse細胞を用いた次世代再生医療開拓への挑戦:東北大学大学院医学系研究科
・多能性をもつ「iSC細胞」の実用化に向けた再生医療についての研究を開始:兵庫医科大学
・先端医学研究所 神経再生研究部門:兵庫医科大学
サンバイオの再生医療(再生細胞薬)※現在は、募集している治験はありません。(2018/10/01)
脳梗塞のほか、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性、網膜色素変性、パーキンソン病、脊髄損傷及びアルツハイマー病等、既存の医療・医薬品では対処できない中枢神経系領域の疾患を対象としています。
脳出血のリハビリだけでなく、脳出血、広くは脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)に関する基礎的な知識も押さえて置きましょう。
病気の症状・治療やリハビリのことだけでなく、退院後の再発防止のことや薬、食事のことまで載ってますので、一度ご一読するよう強くお勧めします。