インターネット及び、メディアで紹介された最新リハビリ・治療法を大学別・病院別に示します。
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- ロボットリハビリ外来
佐賀大学医学部附属病院 先進総合機能回復センター(リハビリテーション科)においては、2001年より筋電義手のリハビリテーションを全国でも先駆けて開始し、2011年よりはロボットスーツHALを導入し、その後はHondaアシスト、NESS200、ウォークエイドなどの種々のロボットを活用したリハビリテーションを行っています。
また、これらロボットリハに磁気刺激療法やボツリヌス療法なども併用することにより、より先進的なリハビリテーションを目指しています。そのため、本治療を希望する方は県外からも来られ、患者数は現在増加している状況にあります。
今年度内には全国で臨床使用が開始される、九州では初の使用になるトヨタのパートナーロボットによるリハビリも開始予定であり、このように多くのロボットを備えてリハビリテーションを行っており施設は現時点では他にありません。
そこで、このようなより質の高いロボットリハビリテーションを多くの方に提供するために、全国初となる「ロボットリハ外来」を標榜してのリハビリテーションを本年10月1日よりスタートしましたのでご紹介いたします。
<主なロボット>
●ロボットスーツHAL
●Hondaアシスト
●NESS L300
●ウォークエイド
●リハビリテーション用パートナーロボット、歩行支援ロボット
●NESS H200
●筋電義手
- 受診(佐賀大学医学部附属病院)
ロボットリハビリ外来の受診曜日は、以下となっています。
●初診:水、木曜日(午前)
●外来:月、水、木、金曜日(午前)と 金曜日(午後)
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- 兵庫医科大学
<療法概要>
欧米の方法(毎日6時間以上、2週間の集中訓練)を日本の実情に合わせて修正した点は、
1)健側に指の間を縫った軍手を使用したこと、
2)1日5時間の訓練(午前2時間、午後3時間)としたこと、
3)病棟では健側上肢を使えるようにしたこと、
などです。
これまで10人以上の患者さんで実施した結果、麻痺が回復する時期(発症後3~6か月まで)を過ぎた方でも、麻痺側上肢機能に改善がみられました。
何より もうれしかったのは、私達が検査をして改善したと自己満足しているのではなく、患者さん自身から「良く動くようになった」「初めて麻痺した手を治療した気 になった」などという感想をいただいたことでした。
この治療法の改善は、2週間の訓練後も続くと言われていますが、現在、本当に長期間効果が持続するのか どうかを研究中です。
<適応基準>
1)麻痺している側の手首が、手の甲の側に20度以上動かせること、
なおかつ、親指を含めた3本指が10度以上伸ばせること
※必ず<適応基準の説明図>をご覧ください。
2)日常生活は片手動作(麻痺していない方の手)で自立していること。
3)基本的なリハビリが終了し、すでに一人で歩いていること。
4)ご自宅で暮らしていること。(病院入院中や施設入所中でないこと)
5)患者さん自らが、CI療法について理解した上で、希望されていること。
6)長時間の集中訓練のストレスに耐えられること。
7)血圧やその他の病気が安定していること。
- 関西リハビリテーション病院(大阪府豊中市)
CI療法では「患肢が使えないのは、運動を抑制するように条件付けられた学習現象(学習性不使用)である」という考えから、健肢使用の制限と患肢使用の段階的訓練を柱としています。
健側の拘束によって強制的に患肢を使用するようになり、日常生活動作に使用する。
患肢を使うことで学習性不使用から脱却して機能が向上し、さらにモチベーションが上がるのです。
- 長尾病院(福岡市城南区)
この療法は、「非麻痺側上肢抑制療法」とも言い比較的新しい療法の一つです。
日中、健側上肢を三角巾や手袋(ミトン)などで拘束し、麻痺側の上肢の強制使用を促すというもので、主にOTと患者がマンツーマンで1日6時間程行います。
当初は維持期の麻痺側上肢が対象でしたが最近では維持期前後の状態や上肢以外の麻痺部位など対象が拡大しています。
- 平成記念病院(奈良県橿原市)
CI療法と併用して、随意運動介助型電気刺激(IVES)を用いたハイブリッドCI療法も実施しています。
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- rTMS(反復性経頭蓋磁気刺激)治療
●上肢の片麻痺に有効なrTMS(反復経頭蓋磁気刺激法)治療とは?
磁気により大脳を刺激する機械装置を「TMS(経頭蓋磁気刺激)」といい、繰り返し磁気刺激を与えることで脳組織の活動性を高め、片麻痺の改善を目指す治療法を「rTMS(反復性経頭蓋磁気刺激)治療」と呼びます。
rTMS治療は2005年から海外において脳卒中後の治療に対して使用されるようになり、日本では2008年から、私の前任地である東京慈恵会医科大学(以下、慈恵医大)のグループ施設13か所で共同研究が始まった極めて新しい治療法です。
●rTMS治療のメリットは高い安全性 体に一切傷がつかない治療法
●発症から1年や数年といった時間が経過していても効果がみられる
●rTMS治療の適応基準
1.(適応判定時において)麻痺側上肢の手指を、十分に能動的に(自分の力で)屈曲させることができる。
2.(適応判定時における)年齢が18~90歳である。
3.発症から治療までの経過時間が1年以上である。
4.脳卒中発作の既往は1度だけである(脳卒中病変は両側性ではない)。
5.顕著な認知機能障害を認めない。
6.積極的な医療的処置を必要とするような活動性の全身疾患もしくは精神疾患に罹患していない。
7.少なくとも過去1年間において痙攣発作の既往がない。
8.脳波検査において、てんかん波などの異常波の出現を認めない(痙攣の既往がある患者、抗てんかん剤を内服中の患者に限り、スクリーニングとしての脳波検査を行う)。
9.Wassermannの提唱したガイドラインに挙げられている禁忌項目(頭蓋内金属の存在、心臓ペースメーカーの存在、妊娠中など)がない。
※東京慈恵会医科大学の資料「反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)と集中的リハビリテーション併用治療における入院プログラム(PDF)」の 適応基準には、上肢麻痺の状態は、手首を曲げないで、指でグーパーができること。少なくとも母指(おやゆび)・示指(ひとさしゆび)・中指の3指が曲げたり伸ばしたりできること。(全く手を握れない、ひとたび手を握ったら全く伸ばせない、などの場合は適応外となります。) とあり、多少表現の違いがあるので、十分確認してから受診するようにしてください。
●rTMS治療の費用
rTMS治療は現時点では保険診療での治療は認められていません。
しかし、日本ではほとんどの施設でこの治療を「臨床研究」として行っていますので、適応となる患者さんであればrTMS治療にかかる費用は発生しません。
- NEURO15(NovEl intervention Using Repetitive TMS and intensive Occupational therapy)
●NEURO15(ニューロフィフティーン)とは、rTMS治療と(集中的)作業療法の併用療法のことを指します。
そもそもrTMS治療とは脳の活動性を高め、その後のリハビリテーションの効果を向上させる目的で行うものであり、rTMS治療単独で上肢麻痺や失語症を治せる性質のものではありません。
具体的には15日間入院していただき、rTMS治療をあてた後に作業療法士と1対1でのリハビリテーションや自主トレーニングを繰り返していただきます。
●NEURO15により上肢麻痺の改善がみられるのは全体の7割
●NEURO15による上肢麻痺の改善効果を高めるには?
NEURO15は1回(15日間)で100点の効果を得られるものではありません。
そのため、私たちは1回目に何らかの効果がみられた方に対しては、2回目、3回目のNEURO15をすすめています。
もちろん、1回目のNEURO15で得られた効果のみで十分満足される方や、逆に2回目を行うモチベーションが得られるほどの劇的な改善がみられなかったため、ご辞退される方もおられます。
私たちは患者さんのご希望を最優先していますので、「1回目で効果がみられた方のうち、希望される方であれば繰り返しNEURO15を行う」というスタイルをとっています。
※東京慈恵会医科大学での外来予約の流れ及び、連携医療機関については、
反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)と集中的リハビリテーション併用治療における入院プログラム(PDF)
を参照してください。
※本情報は、メディカルノート:新しい脳卒中リハビリテーション「rTMS治療」による上肢の片麻痺の治療を引用しています。
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慶應義塾大学は、NHKスペシャル「脳がよみがえる 脳卒中・リハビリ革命(2011年9月4日放送分/PCのみ:24~30分当たり)」でブレークする以前より、これまでの脳卒中後のリハビリでは有効な訓練を行うことが出来なかった、重度の上肢麻痺の患者さんを対象にした治療法を研究開発してきました。
それを研究者と協力者と言う形で最新の治療法・研究を実施してきたことはすばらしいですし、これからも続けて欲しいです。
以下に、最新療法・研究の概要と参加手続きについて記しますので、ご一読の上、参加してみては如何ですか?
もしかすると麻痺が改善するかも分かりませんよ??
- 研究「脳卒中重度上肢麻痺患者に対する末梢神経電気刺激併用運動イメージ訓練の機能改善効果」(2016年11月1日~)
【 目的 】
重度の脳卒中上肢麻痺患者さんの場合、随意運動が難しく、一般的にリハビリテーションに難渋します。 そのような患者さんにとって、指を曲げる、伸ばすといった運動を頭の中でイメージする「運動イメージ訓練」を応用したリハビリテーションが近年開発されてきています。 その一つとして、運動イメージと末梢神経電気刺激を組み合わせるやり方が考案されました。 運動イメージと末梢神経電気刺激を併用すると、健常者において実際の随意運動した時と類似の脳活動が出ることが報告されています。 しかし、脳卒中患者さんにおいては、運動イメージと末梢神経電気刺激を併用の効果は十分に明らかになっていませんでした。 これらを明らかにすることは、今後より良い脳卒中片麻痺に対する治療法を確立・開発してゆく上で大変重要であると考えています。 そこで本研究では、電気刺激を併用した運動イメージ訓練の脳卒中片麻痺患者に対する運動機能改善効果を証明することを目的としています。
【 方法 】
動画でお示しする運動(指を伸ばす、曲げるなど)を頭の中でしてもらいながら、それに合わせて末梢神経に対する電気刺激を行ないます。 時間は1日15分間です。 運動イメージは2秒+安静4秒の6秒を1セットとし、計150回の運動イメージ+末梢神経電気刺激を行ないます。
【 協力者の条件 】
・脳卒中後の片麻痺を呈している
・コミュニケーション可能で研究内容が理解できる(障害は多少あっても可)
・麻痺側手指中手指節間関節関節(指の付け根の関節)の他動的関節可動域は-30度以上
・発症から5か月以上経過し、回復期のリハビリは終了し、現在自宅で生活
・麻痺側総指伸筋(指を伸ばす筋肉)もしくは浅指屈筋(指を曲げる筋肉)に表面筋電図で筋活動を認めない
・12歳以上
- BMI(Brain Machine Interface)療法(2009年8月~)
BMI(Brain Machine Interface:ビーエムアイ)療法とは、脳と機械を連動させるシステム、Brain Machine Interfaceを用いた脳卒中片麻痺上肢機能障害の新しい治療法です。・・・・・
※説明の続きは、タイトルリンク文字をクリックしてご覧ください。
▼ ▼ ▼
BMI療法は、慶應義塾大学病院のリハビリテーション科のみでしか対応していないようです。- HANDS(Hybrid Assistive Neuromuscular Dynamic Stimulation)療法(2009年7月28日)
随意運動介助型電気刺激装置(IVES)と手関節固定装具を1日8時間装着する脳卒中片麻痺上肢機能障害への新しい治療法です。・・・・・
※説明の続きは、タイトルリンク文字をクリックしてご覧ください。
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- 言語リハビリサービス「ハナセル」
●タブレットアプリ機能
1.呼称訓練:絵カードを見てそれが何かを声で回答
2.語想起訓練:意味ヒントからそれが何かを声で回答
3.音声認識で正誤判定
●管理ツール機能
1.利用者ごとの訓練設定(簡単設定)
2.訓練経過の確認とメッセージのやり取り
●2015年12月より、以下の期間を取ってPepperの訓練により発語レベルが向上するかを調査しました。
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※実証実験について
- 絵カードを使った言語訓練「ActVoiceSmart」
●失語症等の言語障がい者への言語訓練を目的とした 多機能言語訓練装置です。
言語聴覚士による絵カードを使用した言語訓練を補助したり、 失語症者自身による自宅での言語訓練を補助します。
●2013年10月より、千葉県内で ActVoiceSmart の実証実験を予定しております。
千葉県内にお住まいもしくはお務めの言語聴覚士、失語症の方及びその 御家族の方で、Galaxy Tab 10.1 LTEをお持ちのが対象になります。
(順次、他の Androidタブレットでも動作確認の予定です。)
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●急性期脳梗塞に対するtPA静注療法※4.5~8時間以内に行なわなければいけない治療
●急性期脳梗塞に対する脳血管内治療
●超急性期脳梗塞に対する血栓回収療法
▼ふくとみクリニック(大阪市都島区)
・再生治療の効果と可能性
・再生医療の診療の流れ
・治療費について
▼釧路孝仁会記念病院(北海道釧路市)
・脂肪由来幹細胞治療の特徴
・脂肪由来幹細胞による治療の流れ
・脂肪由来幹細胞治療の治療費について
・患者様の症例
▼デイクリニック天神(福岡市中央区)
・脳出血・脳梗塞後の後遺症の再生医療
▼BTRアーツ銀座クリニック(東京都港区)
・自己脂肪由来間葉系幹細胞を用いた脳血管障害治療
・テルモ生命科学芸術財団の生命科学のDOKIDOKI研究室の・再生医療治験のお知らせ:札幌医科大学付属病院 ※2016/10/01時点、脳梗塞の治験参加者募集中!
「第14回 骨髄幹細胞で脳梗塞を治療」(紙芝居)と
「脳梗塞や難治性の病気に役立つ研究を続けたい」(札幌医科大学 医学部附属フロンティア医学研究所 本望 修教授インタビュー) に詳しく説明されています。
・Muse細胞がもたらす医療革新‐動物モデルにおいて脳梗塞で失われた機能の回復に成功‐:東北大学大学院医学系研究科※脳梗塞患者を対象としたMuse 細胞製品「CL2020」の探索的臨床試験を2018年9月中旬から開始 → 詳細はこちら
・生体に内在する多能性幹細胞Muse細胞を用いた次世代再生医療開拓への挑戦:東北大学大学院医学系研究科
・多能性をもつ「iSC細胞」の実用化に向けた再生医療についての研究を開始:兵庫医科大学
・先端医学研究所 神経再生研究部門:兵庫医科大学
サンバイオの再生医療(再生細胞薬)※現在は、募集している治験はありません。(2018/10/01)
脳梗塞のほか、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性、網膜色素変性、パーキンソン病、脊髄損傷及びアルツハイマー病等、既存の医療・医薬品では対処できない中枢神経系領域の疾患を対象としています。
脳出血のリハビリだけでなく、脳出血、広くは脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)に関する基礎的な知識も押さえて置きましょう。
病気の症状・治療やリハビリのことだけでなく、退院後の再発防止のことや薬、食事のことまで載ってますので、一度ご一読するよう強くお勧めします。